流経柏(偏差値50)から立教大学合格!
Q,プロフィールを教えてください
高校時代は野球部に所属していました。高校には野球推薦で入学していて、中学までの学校の成績はまともなものではありませんでした。高校時代は寮生活をしており、ほぼ24時間野球のことを考える生活でした。最高成績は千葉県ベスト4で、自分の代ではキャプテンを務めました。
通っていた高校には一般受験をする人はほとんどいなくて、一般入試でMARCHに受かる人は学年でも1人か2人ぐらいでした。大半の人が良い大学に行くモチベーションはなく、MARCHに受かったらすごいという風潮はありました。逆に友達に「早慶MARCHなんてお前受かるわけないやん」ってバカにされていたこともあって辛い時期もありました(笑)
Q,受験を始めた時の成績は?
校内成績 | 310位/313人 |
駿台模試 | 偏差値27.4 |
ベネッセ模試 | 偏差値 38.3 |
かなりひどいですね(笑)高校3年間で勉強時間はゼロでした。普通の学校なら、テスト期間は部活が休みになると思うんですけど、うちの高校にはそのような時間はなかったです。だから、定期テストの成績も最下位に近かったです。受験勉強を始める前の最後の定期テスト(高3/7月)の時に、夏の大会前で勉強を全くしなかったら、最下位から3番目の成績を取ってしまって先生に怒られてしまったのは1つの思い出です(笑)。
Q,なぜそのような状況で受験勉強をしようと思ったのですか?
- 早稲田大学に本当に行きたいと思っていたから
- このままではあまり頭の良くない大学(所謂Fラン大学)に行くことになるから
- 勉強をして人生をいい方向に変えたいと思ったから
受験を決意したのは、最後の夏の大会で負けた日の帰りのバスに乗る瞬間でした。今までは野球を一生懸命やってきたけど、結果を残せなかった自分には「野球」では今後生きていくのは困難であると思いました。「全て」が無くなった感覚に陥って絶望に浸っている時に、なんとかして人生をいい方向に転換させようと思い決意をしました。成績も悪く、希望が薄いのも分かっていましたが、当時の自分にはそんなことはどうでも良く、とにかく「いい大学に受かりたい」という思いだけがありました。
Q, どのように成績が上がっていきましたか?
中学校時代
→公立中学校で真ん中より下。パッとしない成績
中学校では自分で勉強をすることは一切なかったです。ただ、結構手を抜いていてもテストで最下位になったりということはなかったです。
高校入試
→野球推薦。全く勉強せず。
高校には
高1〜高3 8月まで
→勉強時間ゼロ。学校全体で下から3番目の成績
高3 8月 受験勉強開始時
→偏差値 27.4 絶望的な点数
高3 10月
→偏差値30.4
高3 12月
→ 偏差値47.4
高3 センター試験本番
→ 英語42% 国語73% 日本史85%
高3 私大本番
→ 早稲田教育 10点差。早稲田❌ 立教❌
浪人 4月
→ 偏差値53.2
浪人 6月
→ 偏差値57.1
浪人 8月
→ 偏差値60.8
浪人 10月
→ 偏差値61.2
浪人 12月
→ 偏差値60.1
浪人 1月 共通テスト本番
→ 共通テスト90% 立教大学共通テスト利用合格
浪人 私大本番
→早稲田大学文学部 最低点まで0.1点差
Q, いい大学に実際に受かってみてどうでしたか?
実際に立教大学のようなレベルの高い大学に入学できて良かったなと思います。
- 信頼がある
- レベルの高い仲間に出会うことができて、刺激をもらえる
- 今まで出会ったことのないような優秀な人に会える
やっぱり良い大学に行くと、優秀な人との人脈を作れるのが1番の魅力だなと思います。自分の想像を超えるような優秀な人が近くにいる環境で刺激ももらえますし、簡単に仲良くなることができます。自分は、大学1年の頃から”起業”に興味を持ち様々な活動をしてきました。その活動を通しても「立教ブランド」を背負っていることによって初見でもある程度の「信頼」を持ってくれるなと感じました。「高学歴」はある種の努力の証明なので、そういう面でも評価してくれる人はたくさんいます。
Q, 1日どれくらい勉強しましたか?
正直、時間というのをベースに考えて受験勉強はしていなかったです。ただ、やらなきゃいけない勉強をやっていたら「勝手にこんな時間になってた」っていうイメージですね。あえて時間で表すなら
・現役時
1日平均 | 約11時間 |
- 登下校中は基本的に勉強(英単語・英熟語などの暗記)
- 学校でも基本的に内職して勉強
- 時間が本当になかったので寝る時間削ってでも勉強
・浪人時
1日平均 | 約13時間 |
- 起きてる時間は常に勉強することを意識
- 単語帳などの基礎の暗記ものは必ず1日1周
- 覚えられない知識は何回も見返す
Q, 勉強の質をどう高めましたか?
① 勉強法を常にアップデートする
単語を覚えるにしても、自分の中でどういうやり方をすれば最速で単語を覚えられるかを常に考えて実行していました。最初の方は1冊の参考書を覚えるの間に何個も勉強法を試しました。そこでポイントなのはなかなか覚えられない時期に挫けて諦めるのではなくて、自分の勉強法が悪いことを自覚して常にアップデートをしてより良い勉強法を見つけようとする努力の姿勢を崩さないことです。これができてくると後半にかけて自分の形が見えてきた頃には勉強の効率が何倍にも増しています。
② 理解を重要視する
新規で情報を入れようとする時に、その知識を理解しないで覚えると何回も何回も新しい情報を入れるような感覚に陥る。1回目の学習でいかにして、強烈なインパクトを脳に叩き込めるか。これが理解に繋がり、1度理解した知識は頭から中々離れなくなります。
③ 常に各教科での幹となる知識は強固な暗記をする
例えば、日本史で言うと時代の流れを追うにあたって核となる知識を覚えて、木の幹を作り、そこに細かい知識を肉付けしていくイメージ。木の幹をしっかり作れば細かい葉っぱは簡単につきます。最初から全部を覚えようとしないこと。
④ 逆算的にものごとを考える
常に志望校から逆算的に考え、自分には何が足りないかを考える。赤本や共通テストの問題と対話しながら今自分がやるべきことを明確にして取り組めるようにすることを意識していました。
⑤ 黙々と勉強をこなしすぎない
1年間勉強し続けるのはとてもハードなものです。人間が集中できる時間には限界があります。だからこそ、寝る時間は寝て、ご飯もちゃんと食べて、勉強に集中して取り組めるコンディションを作って、100パーセントの力で勉強に取り組めるようにしていました。10時間机に座ったら10時間分勉強の成果を身につける。その意識を持たないで10時間の勉強のうち5時間分しか身についていないような人には逆転合格は無理だと思います。
⑥ 日々の勉強の可視化
自分が今日1日で何を勉強して、何を身につけたか。また、どこがつまづいたところで、次に注意して取り組まなければいけないのかを可視化することを意識していました。単純だけど、1番大事なこと。これによって、自分が次に何に1番時間を使わなければいけないのかが明確になるので効率が上がります。
Q, 勉強ができる人とそうでない人との違いはなんだと思いますか?
①土台力がない(読解力・構造把握力・語彙力・解答力)
この図は「スタディクエスト」の元々の考え方なんですが、土台力がないと教科ごとの知識をインプットしたとしても成績アップは難しいと思います。なぜなら、知識を頭に入れてもそれを使いこなす能力がないから。高偏差値(65以上)の高校に通う人であればこの能力は自然と持っています。だから成績は伸びます。けれど、低偏差値(65以下)の高校に通う人は幼い頃からの積み上げが足りないので、この「土台力」が決定的に欠けています。自分はこれに受験生の時に気づけたからこそ、合格できましたが、これがない人は絶対に合格はできないでしょう。
② 志望校に対するモチベーション
受験において1番大事なことだと思っています。自分は「何が何でも早稲田に行くぞ!」っていう気持ちが強かったから、勉強量も確保できたし、質も改善しようと心がけたことで、結果的に立教大学に合格できました。偏差値が低い子は1回はバカにされたり、成績が伸びないフェーズがあります。その時に、踏ん張って頑張れるのは「志望校に対する強いモチベーション」だと思います。
③ 逆算して考えて勉強に取り組めていない
皆さんあまり過去問を見ないですよね。過去問にはその大学に合格するための必要な知識なパーツが載っています。その志望校に合格するためには「どんな知識が?どんな形で?」出題されるかを把握して勉強に取り組んだ方がに圧倒的に効率が良いと思います。
④自発性(人に言われたままに行動するのではなく、自分の中でどれだけ考えられるか)
人に勉強をすることを押し付けられている状態では、成績アップは難しいでしょう。自分からどんどん積極的に学んでいく必要があります。
⑤ 疑問力(1つの物事に対して「なぜ?」を突き詰められるか)
自分が今まで受験勉強や講師として受験勉強を教えた経験から以上の4つの点を挙げることができます。
未来の受験生にひとこと!!
勉強は「量✖️質」を両方意識して頑張れば必ず結果が出ます!!
今までの人生がどんなに結果が出ていなくても、一気に逆転することができます!!
だからこそ打ち込む価値があると思うので、ぜひみなさんも頑張ってください!!
僕と一緒に頑張りましょう!!
次のページからは各教科の勉強法を聞いてみましょう!!
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